日本の製造メーカーによる生産方式として、トヨタ自動車の「カンバン方式」は有名ですが、ダイセル式生産革新をご存じでしょうか。
名前のとおり化学メーカー「株式会社ダイセル」が行う生産方式です。
ダイセルは関西をメインとした事業展開を行う、化学メーカ∸内では関西トップクラスの処遇をほこる会社です。
今回筆者がダイセルの転職選考を受けてみた結果を本記事で紹介します。
本記事でわかること。
- ダイセルの選考フロー
- ダイセルの面接内容
- ダイセルのWeb適正検査の内容
これから転職先としてダイセルを受けられる方の参考になれば幸いです。
筆者の紹介
- 年齢:30代半ば
- 所属:製造メーカー勤務
- 部署:管理部門
- 役職:主任
- 転職歴:なし
一般的な会社でほどほどに昇進した状況で転職活動をなんとなく実施。
主に化学メーカーや電機メーカーへの転職を目指して転職活動中。
ダイセルについて
ダイセルは富士フイルムの母体メーカーとしても有名な企業。
セルロース化学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術など化学品メーカーとして特定分野で高シェアを誇ります。
また自動車部品などに使われる製品も製造しています。
基本情報
社名 | 株式会社ダイセル |
資本金 | 362億円7,544万89円(2022年3月時点) |
従業員数 | 連結:11,104名、単体:2,553名(2022年3月時点) |
本社所在地 | ・大阪:グランフロント大阪タワーB ・東京:JR品川イーストビル |
工場所在地 | ・姫路製造所 網干工場(兵庫県) ・姫路製作所 広畑工場(兵庫県) ・播磨工場(兵庫県) ・新井工場(新潟県) ・大竹工場(広島県) ・神崎工場(兵庫県) |
グループ企業数 | 76社(2022年3月時点) |
平均年収 | 739万円(2022年3月 有価証券報告書) |
年間休日 | 122日(完全週休二日制) |
年収は30歳で「600万円ほど」、35歳で「750万円」ほどが狙える企業です。
また家賃補助も充実しており、持ち家をもつ人も世帯主であれば結構な金額が補助されます。
ダイセルの想定年収・給料
ダイセルの求人募集はリクルートエージェントやパソナキャリア等、多数の転職エージェントで見つけられます。
ダイセルがだしている募集求人の年収は、以下レンジでみられます(筆者調べのため例外アリ)。
- メンバークラス:400万円~850万円
- マネージャークラス:900万円~1,200万円
2022年3月の有価証券報告書では、以下のとおり平均給料の記載があります。
従業員(人) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(円) |
2,553 | 41.9 | 16.2 | 7,392,217 |
ダイセルの転職選考フロー
ここではダイセルの選考の流れについて紹介します。
工場ごとや募集職種によって異なることがあるかもですが、同社の求人を多くみても基本は以下選考フローになっております。
- 書類選考
- Web適正検査(SPI筆記試験)
- 一次面接(オンライン)
- 最終面接(オンライン)
ダイセルの書類選考
ここから筆者の選考時の経験を紹介していきます。
書類選考はエージェント経由で申し込みから、3日後に合否結果の連絡を受けました。
思ったより早く回答が来たので、スピード感のある企業だと感じました。
ダイセルのWeb適性検査
適正検査ではオーロラと呼ばれるオンライン筆記試験(SPI)を受けます。
書類選考を通過後、1次面接前までに受験する必要があり、最低基準をクリアできないと1次面接に進めません。
ダイセルのSPI試験内容は「非言語・言語」+「性格検査」。
SPI関連の内容は問題ない人は、対策なしでもいいです。
就職活動以降でSPIのような試験を受けたことがない人は、是非対策しましょう。結構難しいです。
筆者は筆記試験を完了後、翌日には合格の連絡を受けました。
▼苦手な方はこちらの記事を参考に、対策を進めてみてください。
ダイセルの一次面接
コロナウイルスの影響でオンライン面接へ切り替えている模様。
広島県や新潟県にある工場での面接は、直接面談のケースもあるようです。
面接の内容は
面接形式 | Teamsによるオンライン面接 |
面接官 | ・求人元部門 課長職 3名 ・人事担当者 1名 |
面接時間 | 約40分 |
面接時の服装 | スーツ・ネクタイ不要 |
面接の雰囲気 | 和やかで、特に圧迫的な感じもなし |
ダイセルの人事グループからは、「スーツ・ネクタイ不要」で連絡を受けていたため、白のワイシャツを着てオンライン面接に臨みました。
▼Web(オンライン)面接の服装が気になる人は、こちらの記事も参考に。
筆者の一次面接での質問の流れは
- 自己紹介
- 転職理由
- ダイセルの志望理由
- 現職での担当業務の確認
- 募集職種について面接官から詳細説明
- 詳細説明をうけて、やっていける自信があるか?
- どうして「自身がある」と言えるか
- 現職の担当業務と募集職種では若干ミスマッチがあるが、どう対応するか?
- 採用後に入社可能な日時
- 現職の年収と希望年収
- 逆質問
基本的な内容の質問が多かったですね。
質問は求人元部門からがほとんどで、人事からはお決まりの質問のみ。
現職の業務に関する質問は鋭い内容も多いので、ご自身の担当してきた内容をうまくアピールできるよう準備しておきましょう。
あとお互いにミスマッチを避けれるよう、かなり突っ込んだ質問も多かったのが特徴的でした。
合否結果の連絡は面接7日後にエージェントさんから受けました。
ダイセルの1次面接結果は「不合格」。残念ながら落ちてしまいました。
▼ダイセル以外の転職面接であった質問を、こちらの記事にもまとめてます。
ダイセルの筆記試験・一次面接通過率と難易度
実際に面接を受けて、エージェントに聞いた内容を加味して、筆者が感じた面接通過率を紹介します。
筆記試験の通過率
ここは50%以上と想定。
書類選考を通過した時点で、基本的には一次面接にすすめるはずです。
よほど筆記試験で失敗しない限りですが。
筆者も面接時に、筆記試験はそこまで良くなかったけど、面接で直接いろいろと聞いてみたかったといわれました。。。
一次面接の通過率
通過率は20~30%程度と想定。
エージェントからなかなか通過しないと聞いてたけど、実際受けてみて確かに厳しいという印象。
ご自身の経歴をじっくり見つめなおし、聞かれたことに確実にこたえれば自ずと通過率はあがるでしょう。
▼筆者が2社内定を得るまでに経験した、面接で落ちる理由・対策の記事はこちら。
ダイセルの転職難易度
難易度は高いと思われます。
ダイセルのように比較的規模の大きい会社では、近年選考の難易度があがっているようです。
中途採用は積極的に行うが、自社に合う且つ優秀な人材だけを取りたいと。
特に関西圏に事務所、工場を構える化学メーカー内でも好待遇企業なので、応募される人も多いです。
中途半端な人は無理して取る必要ないとの考えで、採用ハードルは高くなっているでしょうね。
ダイセルの転職選考を受けて
ダイセルの選考を受けて感じた点は以下です。
- 書類選考や筆記試験など合否結果がスピーディ
- 面接日程の調整はスムーズ
- 面接ではダイセルとのマッチングを重視してそう
- ダイセルへの熱意が選考通過のキーだと感じた
- 面接結果は面接後7日後と一般的か少し遅い
今回は募集要項に書かれてた内容(エージェントから説明)の内容と、実際のダイセル側の募集要項に若干違いもあり、面接時に面喰ってしまうこともあった。
ただ会社としては魅力的であったため、前向きに検討したかったが残念ながら1次面接で落ちる結果となってしまった。
やはり事前の情報収集は、かなり重要となるのでいろいろなツールを活用し転職活動を行うのがいいですね。
もっと広く情報収集したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▼筆者のその他企業の面接・選考内容を知りたい人は、こちらも読んでみてね。
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