海外駐在と聞いて、みなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。
- かっこいい
- 給料めちゃもらってそう
- 英語や現地語を自然と身につける
- いいもの食べてそう
などいろいろとあるかと思います。
が、一見華やかそうに見えて、かなり泥臭く、過酷な生活を送っている海外駐在員は多数いるはずです。
限りなくブラックに近い企業で働く筆者も、以前海外赴任として海外勤務の経験がありますので、当時の筆者の経験を紹介します。
海外駐在は苦痛ばかりではなかったので、機会があればチャレンジすることをおすすめしますよ。
海外駐在生活の概要
まずは筆者の海外駐在員時代の概要を、簡単に紹介しておきますね。
海外駐在国 | アジアの某国 |
駐在期間 | 2年 |
駐在当時の年齢 | 30歳 |
担当業務 | 営業、管理業務 |
その他 | 単身で赴任 |
アジアの某国で初めての海外生活。
言語や食、人間関係の不安があった中での海外駐在でしたが、結果的には日本のブラック企業で働いていたときと同じようにストレスを感じながらの生活になりました。
海外駐在員時代の主な仕事
海外駐在でのミッションは、「新規顧客の開拓」「既存顧客の売上拡大」の2つでした。
ただ、実際の業務はというと想像していたのと少し異なりました。
主な内容は
- 日本からの社内出張者のアテンド
- 駐在国顧客への接待
日本からの社内出張者へのアテンド
これなんの意味があるの?という日本からの出張者が多いこと多いこと。
同じ社内でも、こんな楽な仕事している部署があるのかと、ショックを受けました。
日本からの出張はだいたい平均3組/1ヶ月の頻度。1回の出張で3~7日滞在するケースがほとんど。
出張者が来ているときは、常に帯同するので自身の業務をこなす時間もなし。
どんどん仕事はたまっていくばかり。
また毎日、夜は1次会のあと2次会でカラオケ・飲み屋(女性付き)を深夜おそくまで付き合い。
体力的にもかなり疲れましたね。
駐在国顧客への接待
飲みの席が苦手な筆者。
これは本当に地獄でしたね。
相手は日本から駐在できている日本人。同席する上司からは無茶苦茶な宴会芸を強要。
よくやらされたのは、2次会で女性がいる前での「はだかパフォーマンス」「おしりに割りばしを刺してダンス」。
ひどい顧客からは、それ以上の要求もあったりと精神的なダメージが大きかったですね。
海外駐在員時代の労働時間
海外駐在では労働時間が、少しでも短くなることを期待していたけど、実際はそんな変わらず。
普段とくに何もない場合は、定時に帰れることも多々あったけど、前述の日本からの出張者アテンドが入ると一気に拘束時間が長くなりました。
出張者アテンドがあるときのスケジュールは以下のような感じです。
平日のスケジュール例
- 出社:6時(※始業時間:9時)
- 出張者のお迎え:8時
- 出張者に同行 :8時~17時
- 事務所で業務 :17時~17時30分
- 出張者と食事 :18時~21時
- 出張者と2次会:21時30分~1時
- 帰宅 :1時~2時
- 風呂、就寝 :2時~3時
2次会まで含めると、19時間勤務ですね。
こんなのが10~20日/1ヶ月くらい発生していたので、結構きつかったです。
運よく2次会を避けれたときは、会社へ戻って業務を少しでも進めてました。
そのときはだいたい0時くらいまで頑張ってましたよ。
休日のスケジュール例
土日に入国する人や、土日まで残ってゴルフをする人がいたので、その場合は休み返上でアテンドが必要でした。
ゴルフの日のスケジュール例だと以下のとおりです。
- 起床 :4時
- 出発 :4時30分 ※会社の社有車(現地ドライバーの運転)
- お迎え:5時~5時30分 ※参加者を順番に
- 移動 :5時30分~7時
- ゴルフ:7時30分~14時
- 移動 :14時~16時 ※16時帰宅
- 会食 :18時~21時
- 2次会 :21時30分~0時
- 帰宅 :1時
- 就寝 :7時
- 家出発:8時
- 出張者迎え:9時(ホテル)
- 出張者送迎:9時~10時30分(ホテル→空港)
土曜にゴルフを入れられると、翌日朝から出張者を空港まで送り届けるまでが仕事。
※下っ端だったので、車中で寝ることは許されず。
なので、土日の4分の3が失われてました。
また土日に入国してくる場合は、土日を利用して現地観光スポットをマンツーマンでひたすら案内。
しかも初対面の人が多いので、会話があわない人だとかなり苦痛でしたね。
※観光スポットの案内でかかる費用は、あとで会社に請求できてました。当然ですけど。
▼日本のブラック企業勤務時の実例エピソードはこちら。
海外駐在員の給与事情
駐在員の給料事情って、やっぱり気になりますよね。
ざっくり言うと「日本勤務時の約1.7倍」くらいでした。
これは会社次第ですが、まあ確実に日本勤務よりはあがります。
筆者の例でいうと、毎月の支給額は約2倍。ボーナスは変動なしでした。
給料が増えた理由としては
- 危険手当て
- 単身赴任手当て
上記2つの要因が大きいです。
特に「危険手当て」は、海外赴任先の危険度によって支給額が変わってきます。
筆者が駐在した国は、まあ多少危険かなくらいの国でしたので、そこまで危険手当ては多くなかったですね。
海外駐在員の住居・食事事情
海外駐在員のときは、単身でしたので家や食の面ではいい加減に決めてました。
海外駐在時の住居
会社として海外で従業員を危険な目にあわせれないため、住居は外国人向けのマンションの中から選べました。
筆者が選んだ住居は
部屋の間取り | 2LDK(約70㎡) |
部屋の家具など | ベッド、ソファ、机、エアコン付き |
トイレ | ウォシュレット付き |
立地 | 外国人街かつ駅近(徒歩1分) |
家賃 | 18万円(全額 会社負担) |
部屋えらびで「ここだけは外せない」と思ったのが「ウォシュレット付きトイレ」有り。
※日本人ならわかってくれるはず・・
あと駅近だったので、ほぼ即決で住む場所を決めてしまいました。
海外駐在時の食事事情
筆者は2年間で一度も自炊をしませんでした。
部屋には立派なキッチンがついてはいたのですが、どうも面倒で。
なので、普段は「近場の日本食屋」「現地のローカル店」「マクドナルドなどのファストフード」をローテーションで使ってました。
あとはしょっちゅう会社の会食があったので、そこで良いものを食べてました。
海外駐在員の語学事情
仕事で英語や現地語をつかうことが多いので、語学は会社から補助がでて学べました。
赴任前に会社から強制で、語学学校でみっちり特訓
赴任後はやる気がある人は積極的に、語学学校へ通い語学力の向上に努めてました。
筆者は平日は気力なく、土日もつぶれることが多かったので、少しだけしか通わず。
それでも、何とか会話できるくらいの語学力にはなっているので、特に不満なしです。
まとめ:海外駐在いけるなら行こう
海外駐在の生活は苦しい面も多かったけど、結果的には行って良かったなとおもえてるので、チャンスがあれば是非海外駐在に挑戦してみてはいかがでしょうか。
- 給料がふえる
- 良い住居にタダで住める可能性がある
- 語学力を向上させれる機会が多い
- 会話のネタがふえる
一方、悪い面としては
- 日本で勤務より拘束時間が長くなる可能性あり
- 土日がよくつぶれる(会社行事で)
- 食事があわないと地獄
- カラオケ、宴会が苦手な人は苦痛
- 羞恥心を失う
会社によって待遇等がことなるので、一例としてとらえていただければと思います。
ご自身はこんな経験をしたぞ!と面白エピソードがあればコメント欄にでも書いて教えてください。
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