今はコロナ禍もあり中止となっている「ブラック企業大賞」が物語るように、今やブラック企業という言葉は世間一般に認知されているワードです。
ただブラック企業と言われても、どういった企業が当てはまるのか答えられますか。
本記事ではブラック企業とは、どういった企業なのか。その特徴は何なのかをそれぞれみていきます。
ご自身の勤務先が当てはまっていないか、是非診断してみましょう。
ブラック企業の定義
「ブラック企業」という言葉は一般化した今、あらためてブラック企業とはどう定義されるのかみていきたいと思います。
厚労省のHPにはブラック企業の定義に対して、以下コメントがされております。
ちょっと抽象的なコメントなので、具体的にブラック企業と考えられる特徴を次からみていきます。
ブラック企業の特徴
ブラック企業に入社したくないから特徴を教えて!
勤務先がブラック企業じゃないか知りたい!
ここから具体的な特徴についてみていきます。
ご自身が勤める会社が、ブラック企業に該当しないか診断してみましょう。
①労働時間
長時間労働やサービス残業、24時間365日・自由なしと、労働時間に関するものは皆さんにもよく知る典型的なブラック企業の特徴です。
労働基準法では、使用者(雇う側)に以下条件を課しています。
これを違反すると罰則を受けることになるのですが、ブラック企業はこれらを無視して従業員を捨て駒のように扱っているのが実情です。
②給料
給料に対する悩みも多いですよね。
長時間労働の割に支給額が低く、学生時代のバイト代より安いといったこともあり得ます。
給料日・ボーナス支給日が楽しみな労働者にとって、使用者側からのこの扱いには耐えられませんよね!
③人間関係
人間関係の問題は、自分の努力で何とかならないことも多いので厄介な問題です。
人間関係を理由に退職する人も多いのが実情ですが、入って実際に働かないと分からない点なので、入社前に判断するのも難しいですね。
④ハラスメント系
今どきこんなことあるのか、と思いますが、実際にあるのです。
しかも、有名な日系大企業であっても。
昔の習慣・風習が抜けないおじ様が多いせいか、信じられないようなことが未だに起こっています。
⑤その他
これらも結構当てはまるんじゃないですかね。
ブラック企業に勤めていると、求人情報をみるだけで、ここブラック企業かもと見抜くスキルがついてきそうです。
筆者自身のブラック企業での体験談・エピソードは、以下記事もあわせて読んでみてね。
≫【避けるべき】ブラック企業勤務の体験談を実例エピソードで紹介!
ブラック企業の見分け方ポイント4つ
ブラック企業の特徴は少し理解できたけど、まだ不安だな
ブラック企業に引っかからない見抜くポイントを教えて
ここからはブラック企業につかまり、人生を損させないよう見分けるポイントを4つあげていきます。
これらに該当する企業は、ブラック企業と判定される可能性が高いと判断し転職活動してます。
①求人内容をチェックしよう
求人内容をチェックして、実態をつかむのが最も有効です。
ポイントとしては
- 抽象的かつポジティブなメッセージが多い
- 想定年収の試算条件
- 年間休日日数
- 想定残業時間
- 求人の掲載期間が長すぎないか、求人数が多くないか
- 募集人数、募集背景
雇う側からすると、自社を良く見せたいので求人情報上ではよく見せる傾向にあります。
その中身をみて少しでも不振に思うことがあれば、一旦止まってみましょう。
冷静な判断ができれば、ブラック企業を引き当てるリスクを軽減できますよ。
②転職情報サイトをチェックしよう
おすすめは「OpenWork」や「転職会議」です。
入社前の外からだと見えない部分も、中にいる人の口コミをみることでイメージがつきやすくなります。
当然すべて信用できる訳でもないですが、自社について書かれているコメントをみる限りは非常に信頼できるサイトなので是非オススメします。
③ブラック企業か面接をとおして見分けよう
面接は直接応募先の企業従業員と接する貴重な機会です。
その面接で違和感や危険を感じ取れた場合は、要注意ですよ。
具体的には
- 連絡や対応が遅い
- 面接日程がなかなか決まらない、急に変更される
- 面接官が遅刻してくる、時間どおりに始まらない
- 面接官の態度・質問が高圧的
- 残業時間や異動・転勤について何度もきいてくる
- 精神論や根性論を説明してくる
- (訪問時)社内の共有スペース・トイレなどが汚い
- (訪問時)社員の表情が暗い、忙しそう、雰囲気が悪そう
面接日程等の調整や面接をとおして、上記のようなことがあれば注意しましょう。
業務に忙殺されて、日程調整や面接時間に遅れてくる。
社員に覇気がなかったり、会社内の掃除が行き届いていないなど注意してみてみると色々と気づきがでてきます。
気になることがあれば、転職エージェントや口コミサイトで確認してみましょう。
④労働災害を引き起こしていないか
過酷な労働環境やハラスメントなどによって、労働災害はよく起きてますよね。
ここ数年間でも、大手電機メーカーでのハラスメントによる自〇問題がよく知られています。
入社を検討する会社であれば、過去のニュースを確認してブラックな環境でないか確認するといいでしょう。
ブラック企業に入った場合の対応
せっかく努力して入社した企業がブラック企業だと辛いですよね。
もしもブラック企業に入社してしまったら、以下の対応を進めましょう。
環境を変えるのが一番です。
ステップ①:転職サイト、転職エージェントに登録
まずは転職活動を始めるために、転職サイトや転職エージェントへ登録しましょう。
幅広く紹介を受けたい場合は、大手に登録するのがおすすめです。
筆者が使った転職エージェントや転職サイトについて、以下記事にまとめてるのでご参考に。
業界最大手の転職エージェント リクルートエージェント
使い勝手抜群の転職サイト doda(デューダ)
ハイクラス求人に強い パソナキャリア
ステップ②:退職に向けた準備
就業規則を確認し、退職できるまでの期間をチェックしましょう。
法的には退職の2週間前までに通知すれば基本的に退職できます。
あと引継ぎ資料を準備しておくことも大事です。
ステップ③:転職活動
登録した転職サイトや転職エージェント経由で、めぼしい企業に応募しましょう。
ブラック企業での勤務と面接日程の調整など、かなりきついでしょうが頑張ってください。
ただ、また転職先がブラック企業とならないように、情報収集をしっかり行うことが重要です。
転職口コミサイトについては、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ④:退職
晴れて内定を取れたら、退職届を出して退職しましょう。
番外:ブラック企業を辞めたくても、辞めれない場合
法的には辞める権利はありますが、会社側からの圧力などでブラック企業をやめたくても辞めれないケースもあるでしょう。
そんな時は「退職代行」を使ってみることも対応策の一つです。
数ある中でも「辞めるんです」は、代金後払いで27,000円に追加費用は発生しないとなってます。
相談するのは無料でできるので、退職できずに悩んでいる人は先ずはタダで相談してみるのもいいでしょう。
一人で悩まず、気軽に無料で相談し、あかるい未来が開けるといいですね。
まとめ:ブラック企業かのアンテナを張っておこう
一度入社してしまうと、抜け出すのも一苦労なブラック企業。
一番は入社しないことなので、どういったブラック企業かの感覚を持つことをオススメします。
ブラック企業の中で辛い生活を送らないためにも
- 企業の調査を徹底する
- ブラック企業だと感じたら、即行動に移す
- 転職できるスキルを辛い環境下でも身につけていく
いつでも辞めて、次の会社を見つけられるという心の余裕は非常に重要です。
そのためにも置かれた環境の中でも、自身の能力UPに励んでおきましょう。
▼ブラック企業社員が海外駐在した体験談もよかったら読んでみてください。
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